【FC鹿児島】退団と契約解除

蹴導

2013年05月25日 04:26

おつかれさまです。


乾杯の準備をしなければならない。

FC KAGOSHIMAを経由して、Jリーガーが生まれるかもしれないんだ。
これからどんな活躍をしてくれるのか、気持ちが昂ぶる。

…分かってる。そういうことじゃないよな。

何が悲しくて、こんな送り出し方にならなきゃいけなかったんだ?


まぁ一人ずつ順番に綴らせてほしい。


一人目は、退団の報で伝えられた№13「茶園大貴」だ。
FC鹿児島のスピードスター、ユース上がりの突撃隊長。

まぁ数回前に綴ってるけど、攻めあぐねてせっぱ詰りのある均衡したゲームで、
必ずといって良いほど活躍してくれたのが彼、茶園大貴。
タイミングの良い飛び出しで、九州リーグや地域リーグの猛者を突破してくれた。
クラブに合流したては、ほんとフィジカルが弱かった(汗)
高校生やしね。性格も優しかった。大丈夫かな~って見守った。
でもね、杞憂だった。徐々に徐々に逞しく雄々しくなっていって、
余りこの名前を出すのはらしくないのかもだけど、
松下選手や日高選手とほんと体を張った激アツなマッチアップを見せて、
クラブに不可欠な存在になっていった。
サポが延々と語り継げれる「九州リーグ優勝を決めるゴール」も彼が決めたね。

彼を見なくなったのは、今季のだいぶ早い頃だった。
今居るメンバーで、監督の優先順位で、自分が何番目か? 来年はどうなるのか?
35名もいて、サブ組に置かれて、帯同から漏れれば、そりゃ不安になる。
サポーターの心境としても、相当な数が退団すると覚悟してた。
でもやっぱ辛いね。
サッカーの開始を3歳とすると26歳がJリーガーの平均寿命だから、
20歳っていうのは決して早過ぎではない。でも、早いよ。
これからの更なる伸びが楽しみだった。
まぁ新しい生活で気張れているみたいだし、キ○ィちゃんも作ったし、
どこに行ってもサッカーのスキルは使えるし、
今後がより面白くなるのを願っています。


ここからは契約解除。

「行っていいのか?」と吼えた。

この言葉を聞いた試合が生で見る彼のラストプレーだとは思っていなかった。
内薗大貴と非常に良い距離でのコンビネーションで前半を圧倒した。
モンテディオ山形戦の後半、失点をしてから、点を取りにいくために放った言葉だ。
2012年は淡々としたプレーが多かったけど、この日はアグレッシブな一面を見せた。
九州リーグでは戦わないレベルとの久々の試合に、血がたぎったのだろう。
№31「米田兼一郎」の頼もしい背中がそこにあった。

沢山のJクラブで、沢山の監督やクラブ、サポーター、地域を見てきた彼だ。
GMとして最年長プレーヤーとして鹿児島に還元できるものは沢山あっただろう。
プレーヤーとしてもその後の役職においても、
大きな期待と義務感を持ってクラブに入団したはずだ。
契約解除の後の言葉「志半ば」に、無念さがにじみ出ていた。
そんな彼がちょっとやそっとのことで抗議をするだろうか。
社長の言葉の中に運営体制と言う文字があった。
昨年までと「何が大きく変わってしまったのか」が気になっている。
35名もの大所帯にして、来季以降を見据えて、何をどうしようと考えたのか。

さて置いて、実は大貴には「ありがとう」と言う言葉を伝えている。
でも米田選手には伝えていない。内心はありがとうと思っているよ。
でも、FC鹿児島に還元しきれてなかったと感じている。
彼の見てきた「Jリーグ」と言う文化を、沢山の方に語って欲しい。
その時に改めてありがとうと伝えたい。


次の選手のプレーは、生で観たことが無いんでね。
№34「西森正明」選手。
FC鹿児島の練習でも黙々とランニングばかりでほんとプレーを見れなかった。
スカパーで観るロアッソ熊本の試合でも大抵は、
吉井選手(&大迫選手、五嶺選手)を追いかけていたので、
観ましたと言い切れない私が語るのは、間違っているかもしれません。
プレースタイルを又聞きするに、日本代表の清武のような、
「ゴール前の狭いエリアでもアシストのパスを出せるタイプ」と感じていて、
強豪相手に最後の崩しを悩むことが多いFC鹿児島にどんな風を吹き込めるのか、
早くこの目で見たいと思っていました。
今後は恐らくFC鹿児島よりも濃い青色のユニに袖を通すのかな?
いつかプレーを見ることができればと思います。おつかれさまでした。


最後は、…№17「船川航司朗」だね。
2010斉藤、2011古田、村口って前任の優れたGKがいて、
FC鹿児島の船川と言えば、お兄ちゃんの和継のほうで、
当時の彼は選手ではなく「横で声出ししてくれるアミーゴスの子」のイメージでした。
絡まれるのあんまり好きじゃないのかな、
色々頼まれてた際の嫌々そうな顔が隠しきれない感じで、好き嫌い激しそうだなと。
でもプレーは凄かった。手の位置や向き、飛び出すタイミング、基礎がしっかりしていて、
コーチングも叫ぶんじゃなく無理なくしっかりと浸透して届く感じで、
フィスティングも上手くて、カターレ富山の中川を髣髴させる感じ。
更にはパントキックが抜群に上手い。
風やら選手の優劣やら気にして狙った形に蹴り分けきれている。

前任が引退した後の2012年は基礎にメキメキと力強さが加わってきて、
話題をさらった天皇杯のFC東京戦より数周り伸びた感じで、
練習でも違いを見せ付け、試合では何度も失点を防ぎ、リーグMVPに輝いた。

「FC鹿児島発で最初にJの舞台に上がるのは彼だろう」と確信していた。
クラブを置いて行ってもね、まぁクラブの実績にもなるわけだしさ。
サポーター同士で「Jリーグ入りおめでとう」と乾杯し合いたかった。


それが…何故こんな形で送り出さなきゃいかん?

尊重して原文のまま載せました=反抗的な姿を見てください、ですか?
今までありがとうございました、ですか?

誰に向かってプレスリリースしてるの?
不在を知って、掲示板で罵られて、
練習先で先に話題になって、大きく取り上げられて、
愛する選手たちから愛するクラブへの不満を語られて、
サポーターやスポンサーがどんな気分なのか、ほんとに分かっているの?

選手が一所懸命に走ろうとも、スポンサーが頑張ろうとも、
私たちがどれだけポスターを貼ろうとも、遠く離れた現地に駆けつけようとも、
友達を会場に連れてこようとも、口コミでクラブの良さを伝えようとも、
これじゃダメでしょ。

クラブの不祥事なんだよ?
謝らなければいけない人々がいるんじゃないの?

進化を願います。


オーバーです。

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